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第4回「やしょうま」2004年2月6日



やしょうま・・・? やしょうま・・・?
音読してみてください
なにやら心地よい響きだと思いませんか?
ほのぼのとした語感、子供っぽい響き
このお菓子のことです

一昨年長野市内の古めかしい
お菓子屋の前を通った時に
「やしょうま」の字が目に入りました
一、二回音読して、
どこかで聞いたような覚えがあり
気になりお店に入りました

はるか60年近くも前の記憶が蘇ってきました

私は昭和19年(1944年)
東京から信州更級郡の
小さな町に疎開してきました。
5年生の時です

当時はすでに食料がなかなか
手に入らぬ状況でしたから、
実際に口にしたのは数年後かもしれません。
友達の家で
おやつに頂いたような気がします。

いずれにしても60年ぶりの、
お菓子との再会でした
「やしょうま」というのは、
お釈迦様の亡くなった2月15日に
供物として作られるようです

しん粉(米の粉)を水で溶いて
練り固めなまこ型にして蒸す、
豆が入っていたり
食紅で着色してあったり家庭や、
地方によってバラエティ-があるようです
砂糖と塩が少々入った素朴な味です

広辞苑によれば、
東海、信越地方だけのようです

そろそろお菓子屋のウインドウに
出始める頃でしょう


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