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第10回「カルガモ」2004年2月29日



ひとり身やつがいの鳥の春淡し 木石

団地の中を幅2Mほどの
用水が流れている
多少の手入れはしてあるが、
殆ど自然のままといってよい

その小さな用水に一昨年
カルガモのカップルが棲みついた
常に仲良くカップルで行動していたが
5月の末頃から、単独行動になった

たぶんどこか繁みの中に巣があり
交代で抱卵しているのであろうと推測

たくさんの雛を連れたカルガモ家族の
姿が見られることを期待して
毎日用水のほとりへカメラを持って、
でかけたが、
ついにその姿を見ることが出来なかった

川辺に近い住人の話では、
可愛い10羽の雛を連れた姿を
見て喜んだのも束の間
近所の子供たちが追いかけ、
雛を一羽捕らえてしまった。

すぐ、放すように説得して、
開放してやったということだった
しかしその日からは全く姿は
見られなくなってしまった

残念であると同時に、
あの家族はどこかよい
避難場所があったのだろうか?
雛たちも皆無事なのだろうか?
その心配の方が大きかった

あの小さな雛たちのかわいい姿は
大人でも思わず
手を出したい誘惑に駆られるほどだから
子供たちの行為を一概に責めるわけにも
いかないが、なんとも残念

去年は1~2回姿をみせたようだが
棲みつく事は無かった
今年もかすかな期待をもって
心待ちにしている


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