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第113回『啓蟄』2005年3月8日

一昨日が二十四節気のひとつ「啓蟄」であった。
ご存知の通り「地中の虫が這い出す」
季節ということである。

ついでの事に、二十四節気を
すべてを並べて記してみよう。

 立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・
立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑
 立秋・処暑・白露・秋分・寒 露・霜降
立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒

春夏秋冬文字色を変えて記しました。

半分くらいはよく使われるので
よく知られていますが、
殆ど使われていないのもあります。
一年を二十四等分したわけですから、
凡そ15日毎に変わっていくわけである。

その各「節気」を、
それぞれ三つ(初候・次候・末候)
に分けた「七十二候」というのもあるようだ。

因みに啓蟄の「初候」は、
(桃始華)桃咲き始める(中国)
(蟄虫啓戸)冬蘢りの虫が出て来る(日本)

「次候」は
(倉庚鳴)山里で鶯が鳴く(中国)
(桃始笑)桃の花が咲き始める(日本)
 
「末候」は
(鷹化為鳩)鷹が郭公に姿を変える(中国)
(菜虫化蝶)青虫が羽化して紋白蝶になる

元々は中国の暦であろう。
なかなか繊細な暦で楽しい。

と言うようなわけで、
今日は午前中団地内を歩いてみたが、
信州では未だ虫が這い出すほど
地中、気温ともに上がっておらず、
春らしい兆しは、イヌフグリの花くらいであった。

しかし、この季節急に
日中の温度が上がることがある。
12~15℃まで上昇すると虫が姿を現す。
目立つのはやはり「蝶」であろう。

チョウの仲間には成虫、
つまり「蝶」で越冬する種があり
それらが、うかれて飛び出してくるわけだが、
未だ花がないので、
たいがいは、下の写真のように、
地面で翅を広げ日向ぼっこである。



信州では普通に見られるテングチョウ、
大きさはモンシロチョウよりやや小さいくらい。
他に、キタテハ、アカタテハなどを
目撃することが多い。間もなく春である。



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