第115回『高妻山』2005年3月14日
今朝10時頃長野まで用があって出かけたが、 用水路には薄氷が張り、大変風が冷たく 小学唱歌『早春賦』の歌詞 「春は名のみの風の寒さや・・・」 を思い浮かべながら電車を待つ。 ホ-ムからの眺めは、 それでも明るく春めいていて、 畑ではカラスや他の野鳥が 賑やかに餌をつついていた。 巣の素材を咥え飛んでいるカラスも目撃された。 春を間近に感じてはいるが、長野駅を降りて、 北へ向って歩いていると風は冷たい。 身を切られるようなと言う表現があるが、 「眼球」をきられるような冷たさで 涙がでるほどであった。 早々に用事を済ませ、帰ってきたが、 行く時に見えなかった 「高妻山」が真っ白な姿を見せてくれていた。 日本の百名山にかぞえられている鋭鋒で 標高は2353メ-トル、 戸隠連峰の端に位置している。 下の写真で見るようにシャ-プで、 崇高な姿の独立峰である。 特に寒い季節の晴れた日は、 その白さによって更に鋭さを増す。 |
昭和19年から10年以上も 更埴市稲荷山(現在千曲市) に住みながらこの山の存在すら知らずにいた。 と言うのも見えないからで、近くに山の迫った 盆地ではちょっとした位置の違いで 見えないことは、まま、あります。 (軽井沢駅から浅間山が見えないように) 「高妻山」は、そんな訳で6年前、 川中島今井へ移ってきてから知った次第。 しかし、残念ながら、 家に、いながにしては見えない。 50Mほど西へ行かないと拝めないのである。 「高妻山」が見える冬の日は 強烈に寒いが、すがすがしい。 頂上付近の雪がなくなるのは、 かなり先のことで、 六月中旬頃になるのではなかろうか。 里の桃の花が咲く4月中旬 になっても高妻山は白く、 写真のようなコントラストのある風景が見られる。 |
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