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第123回『新・松本市』2005年4月11日

夕方までに安曇野へ行く予定をしていたが
天気が良いので松本市内を少し歩こうと
家を早めに出た。

久々に松本城へ行ってみようと
歩き始めると、
「新松本市誕生」の看板が目に入った。

普段、市政だの市町村合併だの
全く興味が無いので知らなかったが
近隣の、四賀村、梓川村、安曇村、奈川村
の四村を合併したという事であった。

面積は3.5倍、人口は2万人増。旧市を中心に
東は美ヶ原、西は上高地、
乗鞍、前穂、槍ヶ岳まで
アルプスまで抱え込んだ雄大な
「市」になったようだ。



そんな眼で見ると心なしか城さえも一回り
大きく立派に見えるから不思議なものである。

画面遠くの左の白い山は、常念岳。
この山は残念ながら隣の穂高町の領分である。

城内の桜も色づいているようなので、
大枚600円を払って、中へ入ってみた。
入場者の半数以上は外国人観光客で、
日本人は少なかった。

ちらほら桜の下で弁当など広げ
楽しんでいるカップルの姿も見られた。
我ら二人もベンチに腰をおろし一休み。
ソメイヨシノは開花していなかったが、
枝垂れが2~3分咲きで色濃く、見ごろであった。
 
 枝垂れ桜越しに見る城も美しく、
ベンチがあったのでここで眺めていると、
スズメやらムクドリやらが、弁当の
おこぼれを目当てにやってきている。

春は鳥たちも心弾む季節なのであろう、
ムクドリのオレンジ色の足が、
リズミカルに運ばれるのが微笑ましい。

帰りは城の反対側へ出て、
堀に架かった真っ赤な欄干の橋を渡って行くと
堀のカルガモが一羽、
これも餌が目当てか寄ってきた。
カルガモが泳ぐ水面の煌きも
春らしく暖かそうである。

敷地内にある市立博物館を見てから外へ出た。

城へ入る前に
左目で蕎麦屋を確認しておいたので、
その店に蕎麦を食べに入る。

蕎麦のレベルは平均して高く、
何処へ入っても心配をする事はないが、
蕎麦のタレが、何処も甘く、
なかなか気に入ったタレに
めぐり合えないのが残念である。



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