第13回「白鳥」2004年3月9日
2月末日に、俳句の友人、木石さんから 以下のようなメ-ルを頂いた。 「白鳥を三度迎へて江戸遠し」 というナイ-ブな句を作られたのは 1998年でした。 あれから随分になりますね。 (原文のまま) しばらく、自分の句であることを 思い出せなかった。 信州へ来てから毎シ-ズン 安曇野の白鳥が飛来する犀川へ 写真を撮りに行っていた。 その時に詠んだ句である。 思えば、それから更に6年も 過ぎてしまったわけで、 時の流れの速さに呆然としている。 東京で生まれ、 10歳の時、疎開して来て 信州で青春時代をすごし、 再び上京、 25年間都会暮らしをして 1995年に東京生活にピリオドを打ち、 また舞い戻ってきた次第。 時計の振り子のように 東京、信州を行ったり来たり、 どちらの魅力も捨てがたく、 揺れ動く気持ちが、 あの句を詠んだ当時はまだ多少 のこっていたのかもしれません。 今年も安曇野には、 たくさんの白鳥が飛来した。 そろそろ北へ向かう季節を迎える |
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