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第132回『歯・義歯』2005年5月14日

今日からまた、週一の歯医者通い
を始めざるをえなくなった。

冬の寒い間、つい億劫になってさぼり
半端な治療のまま4~5ヶ月放置していたら、
補強のための部品がとれてしまったり、
痛いところがでてきたので、通う事にした。

そもそも遺伝的に「歯」はよくない。
親兄弟すべてよくない。

永久歯になって以後歯医者通いが
始まったのは40代の初め頃からで、
虫歯に詰め物をしたり、被せたりで、
凌いできたが
60代に入ってからだと思うが、
1本2本と抜くようになり、
当然そこには義歯が入ることになった。



そして、今日も1本、また抜かれ、
改めて数えてみたら残りは、
上7本、下4本の11本という情けなさ。

人間は「親知らず」を除いて28本である。
従って半分以上失ってしまったことになる。

何処の歯医者へ行っても、「もう少し丁寧に歯を磨きなさい」
と云はれるが、磨かないほど不精ではない。
人並みには磨いている。初めにも触れたが、
私は歯の質が遺伝的に良くないと諦めている

例えば毛沢東は伝記によれば、生涯歯は磨かなかったそうだ、
しかしかなり晩年まで自前の歯が
あったようで、緑色のコケが生えていたと記されていた。
真偽の程は判らぬない。

何も毛沢東まで例に引っ張り出さなくても、
身近にも歯の丈夫な人がいる。

家内は私より5歳若いだけであるが、
全て自前の歯で、1~2本詰め物がしてある程度で
彼女を含めて4人の兄弟、姉妹、
すべて義歯など入れている人はいない。
義歯どころか4歳下の弟は未だに虫歯一本無い
ということである。

彼らが特別歯磨きをうるさく言われ育ったとは聞いていないし、
家内も毎食後に磨くようなことはしていない。
虫歯になるのは、歯磨きをする、しないではなく、
歯質の「遺伝」が大きな要因であると言いきってもよい。
歯をちゃんと磨いていないのではないかと、
云う感じで、歯磨きを勧める医者がいるが、
腹が立って仕方ない。今は適当に聞き流している。

「一服」は毎回、「写真」或いは「絵」を使う事にしてきた。
今回はどうしようかと考え
義歯の写真は生々しいから、「イラスト」にしようと思って
描き始めたが、その方がかえって生々しく
いやらしい事が判った。結局写真にした。

「義歯」と言うくらいで、初めから「偽物」であるから
写真でも生々しさは無い。不思議な事に「絵」はいやらしく、
見られたものではないのでやめた。

「歯」には苦労しているが、「眼」は若い頃から良く、
写真家として40年酷使してきたが
未だに眼科医にかかった事は一度も無い。
老眼は40代で来たがこれはしかたがない。

今も殆ど一日中パソコンの前に座り、
パソコン画を描いたり、かなり細かい作業をしているが
一晩休めば完全に回復している。ありがたいことである。



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