第139回『トンボ二題』2005年6月16日
篠ノ井線で松本方面に三つ四つ行くと 姨捨、冠着、聖高原。山の中である。 今はその範囲を閑さえあればカメラをぶら下げて、 虫や花を求めて歩いている。 人工の小さな池でも、行けば、水辺にはさまざまな、 トンボの姿が見られ、スイレンの花などが 眼を楽しませてくれる。 先日も、とある池へ行ってみると、 赤と白のスイレンが咲き、 水面に広がる葉の上は、沢山のイトトンボの カップルが飛び交い賑やかであった。 |
こんなに接近して、二組のカップルがとまり、 それぞれが葉上にくっきりと影を落とし、 見た目がややこしい。 周辺では、鮮やかな色のショウジョウトンボ、 サナエトンボ、 確認できなかったっが、ルリボシヤンマ などの姿も目撃、トンボ天国であった。 池の周りをゆっくりと二周したが飽きる事がない。 二周目に池の縁の草に羽化したての シオカラトンボのメスを見つけカメラに収めた。 |
こうして大きくして気付いたが、手前の前翅の前縁が 何らかの原因で傷つき、翅脈が折れ 飛ぶことが出来ないでいたわけである。 羽化の時間は殆どの場合、早朝で、この時間(昼頃)には 翅もしっかりして自由に飛び回っていなければならない。 厳しい自然界では傷つき飛べないトンボは 生きながらえる事は出来ない |
(戻る)
(EOF)