第155回『絶妙のバランス』
2005年10月11日
先月末、 穂高温泉の行きつけのペンションへ 個展の骨休めに行った。 静かで、清潔な、 こじんまりしたところが気に入っている。 小さなクロ-クでオ-ナ-と、おしゃべりをしながら、 低いソ-ファ-から、バ-カウンタ-を見ると 水平に保たれているワインのボトルがが見えた。 丁度、写真のように。 |
斜めの板に穴があけてあり、そこにワインの、 細い首を差込み、保たれている。 当然斜めの板は下に板があって、 固定されているものと思ってみていた。 それにしても気の効いた物があるものと オ-ナ-に何処に売っているのか訊ねながら、 傍に行ってよく見ると、 この斜めの「板」一枚だけで、 下部は何にも固定されていないことが分り、 感心すると同時に、 ますます気に入ってしまった。 つまり、「絶妙のバランス」 で保たれているわけである。 ちょっと太目のボディ-のワインなどは 当然駄目で、確かボルド-系の瓶と 忘れてしまったが、 もう一つの型の瓶のみがOKと聞いた。 なかなかデリケ-トな点も面白い。 上の写真では下部が見えず、分らないので、 種も仕掛けもないことを 皆さんに確認して頂こうと思って 別のテ-ブルで改めて撮らしてもらったのが 下の写真である。 |
固定されてないことを知ったとたん、 「絶妙のバランス」の、 「安定」と「不安定」が入り混じり 心にまで「ゆらぎ」を及ぼす。 実物は未だ手に入れていないが、 写真で楽しんでいる。 ということで このホームページの管理者が これと同じバランス板を自作して 藤井氏に一個プレゼントした。 詳細は、こちら |
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