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第161回「冬の花」2005年11月27日

紅葉も散り始め、
歩道は枯葉を敷き詰めたようようである。
寒さも厳しさを増してきた。

殆ど花がなくなる季節であるが、
それでもこの季節を開花期に
選ん植物種も僅かではあるが存在する。

山茶花、寒椿などが代表される花で、
それは何方もご存知の花である。
他に花の無い季節であるからピンクから
濃い赤まで艶やかな花は人の眼を引きつける。

一方地味な「ヤツデ」や「ビワ」の花は、
つい見逃される。
それでも「ヤツデ」は庭木にあるので
球形の花火のような放射状の花は、
地味でもよく知られてはいる。

それが、「ビワ」になると、少ないので
知らない方も結構ありそうだ。

先日、畑なども残っている町外れの
細い道を通り抜ける時、
「ヤツデ」と「ビワ」の花が咲いていた。
気温は16~17℃くらいあったったと思う。
ヤツデにはハチやアブが集まってきていた。



秋に生まれたメスとオスは交尾、
オスは死んでしまうが、
メスは朽木の中、落ち葉の間などで越冬する。
そのために、秋の終わりギリギリまで、
蜜を求め花に集まる。
直ぐ近くに「ビワ」の花が咲いていて眼にとまった。
多くは未だ蕾でハチたちもヤツデの花に偏り
「ビワ」にはあまり来ておらず、
花だけがひっそりと咲いていた。



改めて図鑑を見て、リンゴ、ナシ、アンズなどと
同じ「バラ科」である事を知りビックリ。
しかし、こうし花をよく見ると
「野バラ」の花によく似ているのに気付く。

日常あまり注意して見ていないので、
見過ごしている「冬の花」が未だ
他にもあるのかもしれない。
寒いので、つい、閉じこもりがちになるが、
少し歩いてみることにしよう。



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