数日前の朝日新聞にカメラメ-カ-「ニコン」が、
フィルムカメラの生産を減らし
最終的には二機種のみを残し、「デジカメ」の生産に
集中していくといった内容の記事が載っていた。
友人の薦めでデジカメを使い始めたのが
確か1998年だったと思う。約8年前である。
それから既に三機種目のニコンD70であるが、
デジカメの進化は速やかで、最初の機種の頃感じていた
不便な点は殆ど解消された、というよりも
予測もしていなかった機能を持ち、使っている当人が
あまりに多機能で全てを把握していない。
しかし、以前以上に写真を楽しんでいる。
当然アマチュアの世界にも普及し、
多くのユ-ザ-がいる。
ところが意外なことに
アマチュアのクラブなどに所属していて、
他のアマチュよりは「レベルが高い」と思っている人(失礼)
の間ではフィルムカメラに拘って、
デジカメに切り替えない人が多いようだ。
写真展の会場で、
デジカメに切り替えて撮っているという60代の人から、
デジカメに切り替えてから
どうも仲間外れのようになっていると聞いた。
デジカメ否定派の人も一人来たので、理由を聞いてみた。
デジカメだと、パソコンに取り込んで、画像を、
どのようにでもレタッチできると云うことであった。
それも、作品を見ながら、
かなり悪意の篭った言い方であった。
腹が立ったので
それは、
「あなた自身の問題であってデジカメの問題でないでしょう」
と、はっきり云ってやったが
そのての輩は、頭がよろしくないので、
その後も、ぐじゃぐじゃと作品に難癖をつけていた。
相手にせず最後に一言、
「アマチュアとプロではレベルが違いますから
話になりませんね」
と
こちらも憎まれ口を叩いてやった。
写真の補正はデジカメ作品に限らず、
フィルムでも行われる。
露光やコントラスト、色彩の補正など
昔から行われていることである。
パソコンではそれ以上の事、極端に言えば捏造もできる。
であるから、それは、使う人間の、
良識とか良心の問題と云う事になる。
私は昆虫の生態を被写体にしていますから、
自然の真の姿を伝える事が目的です。
従ってできるだけ、人工的な手段は使わない。
自然のまま、撮ったままである。
姑息な手段で画像を作り変えなければ
見られないようなへたくそでないと自負している。
アマチュアが趣味で風景を撮っているのとは
はっきり違うと云いたい。
この無礼な輩とのやり取りがあってから既に二ヶ月も
経ているが未だにこの腹の立ちようである。
最後にデジカメで撮ったままの写真を、
皆様に、ご覧頂き「腹の虫」を収める事にする。
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(EOF)
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