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第178回『レンジャク』
2006年4月5日

一日の朝日新聞の地方版に、諏訪湖畔に数年ぶりに
「レンジャク」の群れがやってきたと
写真入りで報じられた。

レンジャクには「キレンジャク」と「ヒレンジャク」がいて、
中国、シベリア辺りから冬季の酷寒を
避けて、日本にやってくるらしいが、
年によっては全く見られないこともあるようだ。

昨年描いておいたものが丁度あったので
ご覧になってください。



尾と翼の先に黄色い部分がるのが「キレンジャク」
同じ部分が緋色のものが「ヒレンジャク」

レンジャクは「連雀」という漢字をあてる。
おそらく群れで生活したり、
移動したりする習性からであろう。

日本の各地に「連雀町」という地名があるので、
「レンジャク」とどう関るのかと、調べてみたら、
鳥のレンジャクとは関連はなかった。

荷物を背負う時に使う「背負子」(しょいこ)を
「連尺」といったらしい。
その背負子を造る職人達が多く住んでいた所、
或いは「連尺」で荷物を担いで売り歩く
「行商人」が多く住んでいた地域とある。
どちらの説も正しいのかもしれぬ。

地名のいわれからすれば「連尺町」であろうが、
「連雀」の方が字面として良いので
「連雀町」なのであろう。

そもそも「連尺」なる語を知らず
「連雀」のみ知っているので、
地名と鳥の関係は何かと思って
調べた結果は「背負子」へ
行ってしまったわけであるが、
思わぬことを知ることになって喜んでいる。

「背負子」そのものも既に殆ど使われておらず、
当然「しょいこ」も死語になっているから
「背負子」の古い呼び名「連尺」は
遠い昔に死語になっていたものと思うが
私がものをしらないということ
なのかもしれないという不安も少しある。



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