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第180回「春の山菜採り余禄」
2006年4月23日

毎年春、山菜取りに北野さんが誘ってくださり、
信州の最北、新潟との県境「栄村」へ行く。

今日これを掲載するに当たって調べると
去年は5月2日に行ったことが判った。
去年より10日ほど早かったわけだが、
想像もしていなかった残雪の量に驚いた。

毎年行く、わき道は、未だ充分に雪があり
行くことができず手前で車を止め

フキノトウやカンゾウなどを摘んでいて
気付かずにいたが雪に阻まれた
20メ-トルほど先にいる
カモシカに気付いた。

カメラは常に肌身離さず、
首にかけているが、
標準レンズでは遠くて足りない

彼は既にこちらに気付いている。
望遠に付け替えるまで逃げぬよう祈りながら
大急ぎで付け替え先ずは一枚収める。

こちらを見てはいるが、
雪の障害があり近づけないことを
知っているのか、意外にのんびりとしていて
充分撮らせてくれた。
(画面クリックで更に大きく)



近年、野生動物の保護が徹底し、
シカやカモシカが増えていることは確かであるが、
それほど簡単に見られものではない、
ましてや写真が撮れるチャンスなどは望むべくもない。

非常にラッキ-ということで、独り占めしては
申し訳がないので早速ご披露することにした。

カモシカの背景は
ゆったりとした千曲川の流れがである。
この冬は本当に雪が多く、彼らも食料を求めて
こんな里まで下ってきてしまったのであろう。

遠目では若い個体のように思っていたが
こうして見ると、思ったほど幼い個体ではなさそうだが、
専門家ではないので確かなことは云えない。

フキノトウは充分採れたので、戻りながら、
去年味をしめた「アケビの芽」がありそうな山道へ
車を向け、勘を働かせて止めた処で、
「アケビの芽」を見つけ、
夢中で摘んでいて気付かないでいたら
目の前に「シマヘビ」がいますよと
北野さんが教えてくださり、これも確実に収める。

(好きな方は画面をクリックしてして下さい、
更に大きくなり、蛇と眼が逢います)




こうして見れば、何ということのない写真であるが、
全くの自然状態で、「野生を撮る」ということは
結構大変なことで、よほど恵まれないと
得られないものであるから、今日は全くご機嫌である。

画面の左下隅の緑の葉が「アケビの芽」ですから、
知らずに蛇の周辺の芽を摘んでいたわけで
これが「マムシ」でなくて良かったと胸をなでおろした次第。

今回はタイトル通り、「余禄」の話で「山菜」に関しては
昨年の五月の129回・130回をご覧下さい。



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