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第186回「小さな世界への誘い①」
2006年6月3日

東京からタ-ンしてきて10年を過ぎる。
こちらへ来て仕事をする予定はなかったが
一つだけ写真の仕事をさせていただいた。
その時は未だフィルムを使っていた。

数年後にデジカメに切り替え今では
完全にデジカメのみで楽しんでいる。

デジカメに切り替えてからは特別の
クロ-ズアップ写真は撮っていなかった。

ニコンのD-70を持って
マクロレンズが使えるようになって
当倍までが撮れるようになり満足していたが、
最近又もう少しアップを撮りたくなり、
クロ-ズアップレンズを探して手に入れた。

昨日、今日試し撮りをしたので
ご覧頂こうと思い数点選んでみた。
春一番先に咲き始める
オオイヌノフグリの花一輪を一杯に
撮ることができるようになり、
昔に戻った気分で楽しくなり、
あれこれ撮って歩き、
改めてさまざま気づくことがあった。

右が、
イヌノフグリなる名前をつけられる原因になった、
イヌフグリの「実」の形である。

この機会に小さな実をご覧頂こうと思った次第。
左、白い花は「ナズナ」
これも春からの花で「ぺんぺん草」
など呼ばれ親しまれている。

これも実の形からつけられた呼び名で、
写真右がその形、
三味線の「ばち」に見立てたものである。
 体長が10ミリ足らずのテントウムシが
充分の大きさで捉えることができる。
機能的にはもっと寄る事もできるが、
動きの早い昆虫たちである、
少し控えめなサイズのほうが捉えやすい。
それでも、
左のテントウが口でアブラムシを捕らえ、
咥えているのが充分見られる。

非常に小さな世界を捉える機能が
備わっているとそれに準じて
小さな世界まで追いかけてみよう
という意欲も出てくるし、
小さな世界を気をつけてみようと
心がけるようになり、
今まで以上に見えてくる。

最も身近なクロヤマアリ。
寄って見ました。
と云うようなわけで
今まで以上に小さな世界へ近寄って
お目にかけることができるようになりましたから、
今後はしばらく「小さな世界への誘い」が
増えると思います。お付き合い下さい。



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