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第205回「姓名」
2006年10月25日

仲間が何人か集まって気楽に酒を酌み交わしながら
おしゃべりをしているところへ
中の一人の友人、知人などが現れ、
加わり、皆に紹介されることがよくある。

そんなとき、その新顔の苗字や名前が変わっていたりすると、
話題は必然的に出身地や
それぞれの知り合いにいる、珍しい「姓名」などの話になる。

昔、そんな場面で聞いた話で、
確認していないので本当かどうかは知らないが
話としては面白いので披露する。

かなり名の或る人物だそうで、
苗字は「飯」(めしと読む)名は「久隆」と書くが(くうたかと読む)
「めしくうたか」である。
まあ普通は親か爺さんが名付けることが多い、
だとすると冗談好きな親である。

「めしくうたか君」は子供の頃、さぞ、からかわれた事であろう。
ところがこの「くうたか氏」は自分が親になった時、
息子に「久太」(くうた)と名付けたそうだ。
二代続いて冗句が好きな家系であったらしい。

親父が、その又親父に「飯喰うたか」と聞かれ自分では返事もせず
次の代になって漸く「喰うた」と、
子供に返事をさせたようで笑ってしまった。

最近、近しくお付き合いするようになった仁が一人いる。

姓名は「吉良健一朗」特別珍しい姓名ではない。
姓の「吉良」は少ないかもしれないが彼の有名な
「吉良上野介」がいるから誰でも知っている。
「健一郎」も平凡である。

ところが彼と初めてちょっと飲む機会があって、
たまたま隣同士であったときポケットから出した
しわくちゃの紙に名前を書き(既に名刺は頂いていた)
私のフルネ−ム、一字一字に「不」の字が付きますと

ぼそぼそ、最初はちょっとわからなかったが、なるほど面白い。
健(」となる。

これはかなり珍しい。
他の友人知り合いの名前に
「不」の字をつけようと思っても付かないことが多い。
彼が「不良不吉」さんになってから、彼の吹く、
フル−ト・ケ−ナの演奏会によく顔を出し終わってから
お酒を一緒に楽しむことが多くなった。
洒落で彼に「名刺」を作って送ったら喜ばれ最近増刷りをした。
本物は住所などが入っているので削ってある。
(絵はクリックで大きくなります)


不吉不良氏は180センチと書いたが、
「六尺豊かの巨漢」と表現した方がぴったりである。
大きな掌で、目方にかけたら
私の三倍〜五倍はありそうである。

お互い顔を見知ってから5年くらいになるが
親しくなったのは去年の11月であるから未だ1年足らずだ。
しかし現在は既に百年の知己のような遠慮のない付き合いである。
顔、タイプともに、やはりオランウ−タンに好かれそうである。

描いた彼の「顔」は気に入っているし
彼も気に入ってくれているので、顔をクリックして
大きな画像で見てください。

第203回「熱い視線」の顔と比べてみてください。




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