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第207回「冬の使者」
2006年11月7日

松本はそう遠くないのでそのつもりになれば
その日のうちに帰れるが慌てて帰ることもないので一泊。

朝ホテルを出て久しぶりに明科の「白鳥の湖」
(と私は云っている)の白鳥に逢いに途中下車。
駅前のタクシ−に乗るとその「白鳥の湖」に昼間はいないという、
最近餌場は少し西の田んぼに移ってしまい、
湖には夜寝る時帰ってくるだけだという。
まあ、せっかく来たのだから行ってもらうことにした。
途中「白鳥の湖」の傍を通ったが運転手さんの言うとおり白鳥の姿は見えず、その先の田んぼへ案内してもらった。
田んぼ数枚に水はあるが、さして広くなく、直ぐ近く(画面の手前)を車が通るので、道路際からかなりはなれた奥に固まっている。そして更に奥の水のない田んぼに上がっているのが多く見られる。
背景の家の手前に道路があり車もしばしば通るし、背景としてはあまりよろしくないが、文句を言っても始まらない。
一昨年であったか、大雨で犀川の流れが変わり、例年来ていた、豊科と明科の川の澱みには来なくなってしまったようだ。しかし夜、寝に帰るわけであるから、住環境として悪くなったとは考えられない。
この田んぼで餌付けを始めてこちらへ移動してしてしまったと云うようなことを運転手さんがチラッと云っていたが、とすればこの辺の人が白鳥を誘致したのか、何かの事情で湖での餌やリを止めたのか、詳しい事情はわからなかった。
少しUpで表情を捉えてみたがやはり背景が気になる。
左の写真は数年前の明科の「白鳥の湖」(正式には「御宝田」)であるが、背景には安曇野の西側の山、そして少し遠くにアルプスの雪山があり背景としてかなり良い。
写真を撮る側の勝手な言い分であるが、こちらへ戻ってきてくれるとありがたい。
昨日の朝日新聞でも北海道稚内郊外の大沼への白鳥の飛来数が激減したと報じられていた。原因は未だよく判っていないようで、原因には触れていないが、地球温暖化の影響ではないのだろうかなどと勝手に考えている。
まあいずれにしても近年は天候不順である。信州へ来て10年、このあたりの雪は多いし、寒さも厳しい。原稿を書いている今も雷鳴が2回ほど聞こえ雨が降ったと思ったら明るい日差し、そして又暗くなり、風も強く紅葉を散らしている。不安定な一日になりそうである。




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