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第211回「上海旅行ーA」
2006年12月10日

朝一番に日本人の間でも著名な作家であり、思想家でもあった「魯迅」の記念館を見学に。
バスを降りたところは近くの公園の脇、中国は今、社交ダンスが盛んだそうで公園で大勢の人がダンスをしていたが、日本で50年代に流行ったフォ−クダンスといった感じダンスで我々が言う社交ダンスとはちょっと違った。その周辺で、ちょっと歳を召したかたがたは、思い思いのポ−ズで太極拳を健康のため舞っていた。スロ−モ−ションを見るような動きは見ている側も心地よくひとしきり眺めたあと魯迅記念館へ。
魯迅の名は昭和一桁生まれくらいまでの日本人であればたいていは知っているが、その作品を読んでいるかと云うことになると、さて?どうなのだろうか。
数年前たまたま、ネットで「老餅」という中国の料理のことを調べていたら魯迅の作品が載っていて、その作品に「老餅」(ラオピン)が登場すると云うことで読み始め最後まで読んでしまったことがあるが、作品名すら記憶に無い。
本好きで、かなり幅広く本は読んでいるつもりであったがお恥ずかしいことである。これを機にせめて代表作「狂人日記」くらいは読もうと思っている。明日丁度移動図書館の巡回があるからリクエストするつもりでいる。写真は記念館ロビ−のブロンズ像である。
記念館を後に次なるは国立の「シルク製品の工場」へ向かう。途中大勢の人が群がっているのに出会う。何か撮影をしているようで、やや、レトロなファッションのタレント風の欧米人が固まっていて、こちらにカメラを向けてニコニコ、何故か私の白髪と白髭は目立つようで知らぬ間にモデルにされていた。こちらも負けずに愛嬌を振りまきながら一枚撮る。行き過ぎてから横を見ると、この画面右から三人目の美人タレントがカメラを持って追いかけてきて撮っていった。
ツア−仲間が、随分もてるんですネエと感心していたが、もてているわけではない。動物園のオランウ−タンと同じ立場なのだ。
シルク製品の工場でマユから糸を紡いだり、真綿造りなど見学60年前の信州を思い出していたら暗い場内へ案内された。音楽がスタ−トしたと思ったら、スタイル抜群のモデルが入れ替わり立ち代わりシルクのファッションで現れる。10分ほどファッションショウを見せられ、お次は販売コ−ナ−へと案内される。日本人観光客は良いお得意さんなのであろう。日本では既に「真綿」など売っている所が無いのでは、と思いつい真綿の掛け布団を買う。
話は変わるが、出かける前の「一服」で、中国では昆虫を一匹も目撃していない、今回はたとえハエでもアリでもよいから撮りたいと書いたが、やはり上海のような大都会では無理なことで、昼飯のテ−ブルで一匹ハエを目撃したにとどまる。
順序は前後するが博物館の陶器の展示品を観ていたら写真のような素敵な皿を発見、撮影禁止は承知であったが、こっそりと撮る。ショウリョウバッタ、キリギリス、クツワムシ、セミ,
トンボ、スズムシ、コオロギ、アゲハ、カマキリ、カミキリ、デデムシなどを一気に捉えた。メデタシメデタシ。




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