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第212回「上海旅行−B」
2006年12月15日

最後の日、オ−プンと同時に博物館へ。絵画、書、陶芸品など素晴らしいものばかりであったが、残念ながら撮影禁止、己の網膜に焼き付けるのみ。、次は観光コ−ス定番、茶園へ。茶園では流暢な日本語で若い女性が、さまざまなお茶について、そして淹れかたなど説明しながら淹れてくれる。我が家では中国茶は戦前からあたりまえに飲んでいたのでそう珍しいものではなく、買うものは決めてあったので、このあと必要なものを買った。お茶の中で唯一観て楽しむお茶があったのでそれも購入帰って淹れて写真を撮ったがなかなか美しく楽しめる。(写真、左二番目)
中心に千日紅の花、お茶の葉、一番外側がジャスミンの葉を巻いて糸で結んだものである。花が何段にもなって開く手の込んだものもあるようだ。写真を撮るのに相応しい容器がなく狭いカップなので葉の広がりがよく解らないが、「水中花」を思い浮かべていただきたい。ジャスミンの香りが程よく仄かに香り美味しい。中国料理の後などには絶好である。三年前から私は毎日「一葉茶」(苦茶)を飲んでいるが強烈に苦い、しかし慣れるとその苦さは心地よいほどである。血圧、血流に薬効がありそうでだ。
昼食後、上海の浅草と、ガイドさんが例えていたが中心がお寺でなく庭園といところが違うだけで、雰囲気はそのまま浅草である。
先ず「予園」であるが凡そ300年前に造られた庭園。やはりさまざまな石などを配置してあるが、動物の全身像や顔に似たものなどが多い、その他さまざまな曰く因縁説明されるがどんどん忘れる。というのは人工物が嫌いだから。特に庭園など、どんなに凝ったところで自然の姿と比較したら、ちゃちであり、陳腐であり、凝れば凝るほど笑ってしまう。自然派には興味がもてない、勿論日本庭園も、西洋庭園も同じである。
その予園があるために、だんだん賑わってきたのであろう、「予園商場」とよばれる本当に賑やかな繁華街である。この日は特に華の金曜日、「華金」(日本では既に死語か)をガイド氏は連発していたが凄い賑わいであった。
3年前この辺りの店で三個2000円のロ−レックスを粘りに粘って1000円で買ったことを思い出していた。相変わらず路上での物売り特にブランド品の時計、ハンドバッグなどはっきりと解る偽物を買わないかと執拗に付きまとわれる。
新宿でも、巣鴨でもなく浅草である。




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