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219回「スズメバチの襲撃」
2007年02月07日


(ミツバチの巣を襲うツマグロスズメバチ・防御するミツバチ)

スズメバチがミツバチの巣を襲う話は知ってはいたが、
長いこと写真で捉えるチャンスに恵まれなかった。
ところが西表島へ通うようになって簡単にそのチャンスに恵まれた。

スズメバチは自分の巣の幼虫を育てるために
動物蛋白が必要で最も効率の良い
ミミツバチの幼虫を狙うわけだが、
ミツバチも必死の抵抗をする。

スズメバチが攻めて来ると、一気に包囲する、
近くのハチは食い殺され勿論被害はあるが
包囲されたスズメバチはやがて窒息死する。
写真のダンゴのようなミツバチの塊は
その状態であるから、
中に気息奄々のスズメバチがいるわけである。
しかし後から後から襲撃は続く。

30年以上も前にスズメバチの権威に聞いた話であるが、
ミツバチも日本の在来種は組織的で、上手に戦うが、
天敵としてスズメバチのいない洋種ミツバチは戦い方を知らず
防ぎきれないことがおおいという事であった。

スズメバチ自身は樹液を吸っているが、
幼虫のためにあらゆる他の小昆虫を襲い
肉団子状に咀嚼して巣へ持ち帰る。

和歌山でクマゼミを襲っている場面を
収めた写真があるのでご覧頂こう。



(クマゼミの肉を団子状にして持ち帰る瞬間)




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