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第235回「昆虫界の美食家」
2007/05/26

今日は朝から一日雨だが、
昨日まで3〜4日天気が続いたので、
姨捨付近と倉科へ二日続けて出かけた。

地域はよく知っているところなので、
この季節に出会える昆虫たちについて
おおよその見当はついているが、
思わぬ昆虫に出会えることがあり、それが楽しみなのである。

倉科の山道で久しぶりにマイマイカブリに出会った。
それほどの珍品ではないが、逢いたいと思っても
いつでもお目にかかれる相手でもない。
昔荒川の河川敷へ冬、採集に出かけ、越冬している場所を
探し当てれば、まとめて10〜20匹も採れたものであるが、
最近は冬の採集などしていないので
本当に久しぶり、おそらく30年ぶりであろうか。
写真を撮っただけで別れるのもちょっと残念なので
我が家へ連れて帰ってきた。

好物はカタツムリ。昆虫界随一のグルメである。
若い頃、マイマイカブリがカタツムリを食しているなら、
自分が「エスカルゴ」の味を知らなければ
彼に馬鹿にされるぞと、フランス料理店で注文して食し、
病み付きになった。

「エスカルゴ・ブルゴ−ニュ風」はニンニク、
エシャロット、パセリなどの微塵をバタ−で練ったものと
エスカルゴ(食用カタツムリ)の肉を殻に詰めオ−ブンで焼いたもので、
香りがよく実に美味しい。そういえば20年以上も食べていない。



美味しかったエスカルゴの事ばかり
考えていたわけではないが帰り道、彼に振舞うご馳走
カタツムリが一匹も見つからず、帰って来て、
さて何をご馳走しようかと考え、自家製の
チキンハムを振舞うことにした。

多分3g程度の一切れであったが、
入れてしばらくみていると、探し当てかぶりついた。

山道で出会ったときもおそらく餌探しで
歩き回っていたのであろう、食らいついて放そうとはしない
気に入ってくれたようなので安心して寝た。

翌朝起きてきて覗くと小さな肉片をまだ放さずに食べていた
カタツムリが好物であることは間違いないが、
腹がすけば、ミミズ、腐肉何でも食すことは
以前から知ってはいた。以前冗談にデザ−トに
リンゴを入れたらこれにも齧りついていたのを
思い出した。今回は未だデザ−とまでは振舞っていない。



上の写真は以前に撮った写真である。
彼の正式なディナ−のようすである。




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