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第239回「ドクガにご用心」
2007/06/15

キドクガ 12日昼頃になって急に出かける気になって篠ノ井線に乗り四つ目の冠着まで行った。冠着駅は冠着山の南側の麓に位置する山の中である。
改札を出て小さな待合室、ク−ラ−でも入っているような涼しさで、暑い野外へ出る前にひと息入れようと、何気なく窓を見ると窓枠に怪しい黄色い小さな蛾が目についた。すぐドクガの一種であることは判ったがドクガでもなし、チャドクガでもない。帰って調べて「キドクガ」と判明。やや山地性なので関東ではお目にかかっていない種であった。
毒毛を持ち、肌に触れただけで湿疹が出、猛烈に痒い。命に関るような毒ではないが四、五日痒みに悩まされるのは有り難くない。
頭から羽の先までで二センチほどの小さな蛾で、翅を屋根型してとまっている。ドクガ、チャドクガの生態写真が無いので標本写真を一番下に載せました。模様など覚えておいて用心してください。
野外へ出ていろいろ撮影していて、きれいな毛虫を発見一応カメラに収めておいた。帰ってキドクガを調べていたら幼虫も載っていて、これがキドクガの幼虫であること知った。
ドクガ、チャドクガ、キドクガいずれも、幼虫は毒毛、成虫は毒の鱗粉を持っているのでいずれも気をつけたい。
左はドクガの幼虫。さまざまな植物をたべているのでいる場所が特定できない。夏の草むらはご注意
毒毛は持たない種でも、皮膚の弱い方はかぶれを起こす恐れはあるので毛虫は注意された方が良い。
成虫の蛾の鱗ぷんで毒を持つのはここに挙げた三種で、他の鱗粉には毒はないからこの三種をしっかり覚えておけば他は無闇に恐れることはない。

キドクガ幼虫
ドクガ幼虫

昆虫の世界では蜂の毒が最も恐ろしく
特にスズメバチなどでは人命にかかわる事も有るので
注意しなけばならないが、他は痒み程度で命にかかわることはないから
それほど恐れることはありません、しっかり知ることです。  




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