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第242回『左頚動脈狭窄症その後』
2007/07/06

昨年の四月、第177回『血管の耐用年数』で
自身の現況とどう対処するかを記した。

それは手術、或いは血管内治療(カテ−テル挿入しての治療)はせず、
投薬、食事、日常生活上での注意をして過ごし、
定期的な血管の検査を行い、その時点で改めて考えることにした。

そして一年経ち今回は(6月末)「3D撮影」をし、
その結果更に狭窄は進んでいるといわれた。
その画像の中で鮮明なものを下に掲載した。

ご覧のようにまるで囲んだ中心部の血管が細くなっているのが判る。
しかし去年より更に狭窄が進んだかどうかと云う点が
私には判定できない程度の小差である。



再びこの画像を持ち松本の病院へ行き、
担当医と面接し、懇切な説明を受けてきた。

当然去年より更に進んでいると「血管内治療」を薦められたが、
治療中のリスクなどを考え合わせると
即答はできず、更に考えますから
時間を下さいということで帰宅した。

昨年、治療せず投薬で、と云う場合
今後5年間に脳梗塞が起きる確立は20%と言われた。

かなり高い数字ではあるが逆に云えば
起らない確率が80%あるわけだ。
そして治療中のリスクは11項目あり
それぞれ2%程度あるという説明であった。

このリスクを単純に掛け算すると
治療中のリスクが22%ある事になる。
しかし、この場合も逆に考えれば
80%は何事もないと言うことにはなる。

ところが、血管内治療は成功したからと言って
安心はできない。再狭窄もあるということだ。
さて、どうするか?非常に難しい選択ではある。

結論から言うと、手術、血管内治療何れも
受けず投薬を受けるのみに決めた。

長い人生にはさまざまな、二者択一の場面が
しばしば訪れる、そんな時勿論、家人、友人に
相談をする場合もあるが、今回のような命に
かかわるような場面では自身で決めるしかない。

しかし、自身それほど深刻になっているわけではない。
と云うのはこのままで何事もなく4-5年
生きられる可能性が80%あるわけである。
逆に残りの20%可能性が明日かも知れないわけだが
こればかりは誰にもわからないことだから
悩んでも致し方ないということである。

不謹慎と云われるかも知れないが、突然競馬の話。
競馬を数十年楽しんでいる。大方の人は金銭的には損をしている、
時には止めなければと思う瞬間もあるであろうが、
やめられずにいる人もいる。
自身は止めようと思った事はない。

それは、金銭がすべてでないこと、そんなことはともかく、
推理して「賭ける」事が楽しいからである。
考えてみれば人生すべて「賭け」であると思っている。

さて、今回の私の賭けは果たして
「吉」と出るか「凶」と出るのか?



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