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第245回『蓮の花』
2007/07/31

昨年蓮の花を見損なったので
今年は見たいと思って昨日出かけてみた。

この近くで知っているのは「大運寺」の蓮池だけなのでそこへ行った。
昨年より10日ほど早かったのでまあまあ見られたが
もう少し早起きして行くべきであった。

朝早く開くそうで開く時に音がするとも
言われているが真偽のほどは判らない。

着いたのは昼近くであった。多くの花は開ききっていたが中には蕾もあった。ふっくらとしてかわいい。
花は3日間開いたり閉じたりして4日目には花弁を落とすと図鑑などに記されている。
ただ美しいなあと思ってみていることが多く深く知ろうとしないせいか、じっくり見たときに、はて?これは何だ?と思い調べるが、蓮の花の中心に小さな穴が40ほどあいている筒状のものがある。(写真中段)蓮の実ができるところであろう察しはつくが、プロセスが判らない。他の花にはない蓮独特な点であろう。
更に調べてみると中に実ができ、実が大きくなりそれぞれの穴を押し開くようにして顔を見せてくる。
一番下の写真が実が入っていたものであることは知っていて一昨年知人の家のテ−ブルに転がっていたものを撮ってものであるが今回調べて初めてプロセスが判り納得。
蓮はインド原産で古くに中国から日本に入ってきた。そして日本では「ハチス」(蜂巣)と言われていた。それはおそらく一番下の写真をご覧いただければ判るように、実の受け皿のような部分が「蜂の巣」とそっくりであることからそう呼ばれていたものと思われる。ここまで記して気付いたが、蓮根の穴も蜂の巣を連想してしまいます。
蓮は極楽浄土に咲く花などとも云われている。大きく美しく、又、「根」は蓮根として食され、実も菓子として美味しく、薬効もあり我々人間にとって大変有用な作物として広く作られてきたわけである。



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