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第250回『アサギマダラの渡り』
2007/09/29

「アサギマダラ」がかなりの距離を移動することは、
かなり前から言われていたが、
本州から沖縄、八重山、台湾までの
長距離の移動が確認されたのは近年である。

数年前、波照間島の友人が「松本」とマ−キングされた
個体を確認したと知らせてくれた事がある。

9月26日の朝日新聞、東北信版で、
大町近くの「中綱湖」周辺のフジバカマの畑で
南下するアサギマダラの群れが
集まってきていると言う記事が紹介されていた。

その記事の中かにも、昨年当地でマ-クした個体が
42日後に台湾で再捕獲、確認されたと記されていた。

早速翌朝早起きして出向いてみた。
20Mくらい3列の畝のフジバカマに期待した以上の数の
アサギマダラが集まっていた。
こんなに多数の個体を見るのは初めてである。

ところが、見た目のように沢山の個体を
画面に写し込むのは難しい。

悪いことに強風が吹いていて更に撮影には条件が悪い。
畝の間を歩けば一足ごとに10頭づつくらい
飛び立つほどいるが、撮らしてくれない。
さて下の写真で何頭確認できますか?



直ぐ確認できるのが僅か4頭しかいません。
こんな時こそ「ビデオ」と、撮りましたが慣れぬビデオ撮影、
そして強風、思うような映像は撮れず
しかも、編集方法、ここにUPする方法は
勉強中と云うわけでお見せできないのが残念。
1頭だけを撮るのはさほど難しくはない。
夢中で蜜を吸っているのは近寄っても逃げない
そんな中でマ−キングのある個体を発見。



後翅の中央に縦に二文字あるが、横にして
「日光」と確認できたが、前翅は判読できず。
日光で放たれたことが判り、
地図で調べて直線距離でも凡そ200Kはある。
これから数日中には南下していくようだが、
さてどこまで行くのだろうか?

東京郊外の高尾山ではキジョランの葉で、越冬幼虫を見ている。
従って関東以南では繁殖が可能であるから、
最も近くて関東地方であろう。
すべての個体が沖縄、台湾を目指しているわけではあるまい。
生まれた地域まで帰るのであろうか?
まだまだ謎に包まれていることが多い。



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