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第261回『「猫の額」』
2007/12/13

我が家の菜園「猫の額」今年は手入れをサボったため成績悪く、
昨年まで良かったトマトがまるっきり採れずに終る。
ナス、キュ−リは、まあまあ何とか収穫ができた。
他、定番の夏野菜、インゲン、シシトウ、ゴ−ヤ、などなど、
よそ様に比べたらご粗末なものであったが
「売るわけではないのだ」から可としようと云うことにして、
来年も継続するか迷ったが
一応今のところ続けることに決めた。

今年思いがけずよくできたのは「四角豆」
未だ地方のス−パ−などでは見られない、都会の一部のス−パ−で見られる程度の、沖縄、八重山地方のサヤ豆。
花は大きく淡いブル−。左の写真のような花で、花でも楽しめる。
サヤ豆の鞘が、エンドウなどのような平らべったい鞘でなく、小口に切ると断面が四角で角々がヒレのようになっている。断面の写真を撮り忘れてしまったが全体の姿は左二番目の写真。
鞘の長さは15センチ〜20センチで採っていただくと柔らかく美味しい。八重山地方では20〜30センチほどにもなる。ほろ苦さがあるが、さっと茹でてドレッシング、マヨネ−ズなどで、美味しくいただける。勿論、肉料理などの付け合せに、さっと茹でたものをバタ−で炒めてもよい。冴えた緑が食卓を一段と豊にする。
短日性なので9月頃からよく採れるようになるのでサヤエンドウはもとより、インゲン、モロッコインゲンなどが終ってからも(11月頃まで)採れるので嬉しい。
最近は苗を売っている店が増えてきて、簡単に手に入れることができるので栽培も手軽にできるが
今年は種子を採ってみようと、少し残しておいた。すっかりサヤが褐色に変わり難くなっていたので今日採ってきた。
左の写真がかさかさに乾いて固くなった鞘。
鞘の長さは曲がったなりで計って17センチ。
明けてみるのが楽しみであったがなかなか硬く
先端の、襞にカッタ−ナイフで傷をいれて少しずつ剥がして、きれいに二つに割ることができた。それが左一番下の写真。
なんと、洒落たネックレスのようではありませんか。
二分した、さやのそれぞれに、一つおきに豆が納まっています。エンドウでもインゲンでもみな同じように交互に豆は納まっているのは知っていましたが、改めて、こうして見たのは初めて。
サヤの曲がり具合、サヤの内側の白さと、くすんだ小豆色の豆とのコントラスト、すべて完璧なデザインに感動!
これで、迷いもふっきれ、来年も「猫の額」を継続すること決定。



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