第267回「氷柱(つらら)」
2008/02/12
暖冬、暖冬といっても信州の1〜2月は寒いが、 子供の頃どの家の軒下にも見られた「氷柱」が 殆ど見られなくなった。 これは暖冬とか、温暖化というより、 家の構造、屋根の構造の違いからだと思う。 7〜14階建ての団地内では全く見られないし、 近くを歩いても、古い民家は殆ど無く氷柱は見られない。 東京から疎開してきた頃はどの家の軒先にも 氷柱が下がっていたが、都会っ子には珍しく、 折ってしゃぶって。 雪と同じような、埃臭い味がしたことを覚えている。 考えれば当然で、見た目ほどきれいなものではない。 前回札幌の雪祭りのことなど報告したが、 札幌で久々に「氷柱」を見た。さすがに北国である。 ![]() 高いビルの最上階に長い氷柱が下がっていた。 長いものは2メ−トルはあろうか。 屋根の雪が少しずつ融け、その滴が氷柱を伝わりながら 再び凍り、太く、長くなっていくようだ。 鍾乳洞の鍾乳石のできていくのと 同じようなことなのであろう。 「つらら(氷柱)」は当然冬の季語にあるが、 良い句が浮かばないので歳時記より二句。 『晴々と昼の氷柱水しぶき』飯田竜太 『ロシヤ見ゆ洋酒につらら折りいれて』平井さちこ 一句目は画像にぴったりかなと思って選んだ句。 二句目は、近々氷柱を探して是非、洋酒に折り入れ、 ロシヤでもスコットランドでも見てみたいと思った次第。
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