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第295回『丑年』
2009/01/09

七草も過ぎてしまい正月気分でもないが未だ正月。
牛にちなんだ昆虫を考えたら
先ず「天牛」が思い浮かんだ。
「天牛」とは「カミキリ」の漢字表記である。
カミキリは昆虫の中でも種類の多いグル-プで
世界では2万種と言われている。
形、色彩いずれも魅力的で、カミキリの蒐集家も非常に多い。

天牛は漢字表記であるから
元々中国でこのように表記されていたものを
そのまま使っているのか、
日本独自の表記なのかは調べていない。

英語圏では「ロングホ−ンビ−トル」

いずれも、長い立派な触角を牛の角に見立てての命名であろう。
もう一つ牛に因んだ名前の虫がいる。
それは英名であるが「Ant・Cow」「アリ・牛」である。
和名では「アリマキ」(蟻・牧)

普通には「アブラムシ」とよばれ
殆どの人から嫌われていて、見るのも嫌という人も多い。

アリマキも種類が多く色、形さまざまであるが、
普通に見られるもの一点だけご覧頂こう。
こうしてよく見ると「牛」にみたてたのがよく判る。
そして、寒露を排泄する。
それをアリは好んで食料としているのである。



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