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第297回『続・手仕事』
2009/01/28

前回はマットカッタ−をご紹介し、
展覧会の折に、マットを自分の思うままに切って
展示ができたこと、且、安価に出来た事をご紹介しました。

手仕事をするには目的に応じた道具が必要です。
カッタ−、テ−プ、接着剤、などなど。
何れも昔に比べて進化し、使いやすく便利になっている。

うっかりしていると、便利な道具が
出ていることを知らずに過ごしている。

そこで、今回は最近嵌っている、一筆箋、メモ帳の
製作を通して道具にも少し触れたいと思う。



上が一筆箋、メモ帳の完成品である。
自分で描いたイラストを活用してオリジナル作品を造るのは
楽しいことであり、実用的なものでもあるので、
人様に差し上げても喜ばれる。
これも、パソコン、プリンタ−など優れた
「道具」が手軽に使える時代になったおかげである。
下に作る手順を写真と簡単な説明でご紹介しよう。
1  B5の紙に三面同じ絵柄を配置したものをプリントする。一冊の枚数を24ペ−ジくらいが適当。
8枚で一冊分になる。任意の枚数がプリントできたら、カッタ−で切る。
2  カ−ルカッタ−という丸刃のカッタ−は普通紙であれば8枚くらいまで重ねて切れる。
B5に三面であれば紙の幅に余裕があるので絵柄の位置は凡そでもよいが、できるだけ正確な位置に面付したほうがより良い。
3 一冊分と、背表紙用のやや厚めの紙を重ね揃え挟むクリップでしっかり押さえる。ボンド(接着剤)をほんの少し水で薄めて、紙の天の断面に満遍なく塗布して乾くのを待つ。 4 乾いてから、仕上がり寸法(幅70ミリ〜74ミリ)に 切るが、これはカ−ルカッタ−では無理なので通常のカッタ−で切る。簡単のようで多少の慣れが必要だ。

仕上がり寸法に断裁できたら、
A4の用紙に4面付けた表紙をやや厚めの紙で作る。
B5のし仕上がり寸法の天地が180ミリ〜183ミリ、
表紙用のA4の天地が210ミリであるから
約3センチ余るのでその分を裏表紙へ折り曲げて
ボンドで接着して出来上がりである。

大まかな作業手順であるが、細かな点は、
なかなか言い尽くせないので実際に作って頂きたい。
最初からそう巧くはいかないもので
自分なりに工夫して行くしかない。
その辺りが手仕事りの面白さでもある。



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