第31回「その後のギャバン」
2004年5月9日
四月の冒頭に、 兄ギャバンの「残雪の浅間」の絵をご紹介、 誰もが「素晴らしい」と褒めて下さった。 とても六十年ぶりに絵筆を持った人の絵とは、 思えないという声が多かった。 私としても大変嬉しく、更に頑張ってもらおうと、 画材を少々プレゼント。 彼も大変気を良くしていて、せっせと描き、 2~3日に一通の割りで 絵ハガキが届くようになった 今まで何十年もハガキのやり取りもなく 過ごしてきたので、 その事だけでも嬉しく思っていた。 しかし、正直言って、「残雪の浅間」 を超える作品が来ないので ちょっとがっかりもしていた矢先に、 上のハガキが届いた。 「出窓から見える浅間も だいぶ春色になってきました」 と添え書きがあった。 見た瞬間に 「う-ん、これは巧い」と声を上げていた。 見る角度による山容の新鮮さと、画風が、 がらりと変わっていることにもびっくり。 山の重なりが、省略された線で 柔らかく捉えられ、 微妙な色彩を帯びた山肌は 細かい筆使いでありながらおおらかで暖かく、 的確に表現されている。 暫く眺めていてみようと、 それ以来小さな額に入れて眺めているが、 味わいは深く、飽きる事がない。 身内を褒めるのは面映いが、 敢えて二作目としてとりあげ、 皆様のご高評を仰ぎたいと思った次第である。 3日に1回の更新ペ-スを、 できるだけ維持して行きたいと思っていますが 虫の季節の到来! 野外へ出ることが多くなりそうです 少し、ペ-スが落ちるかもしれませんが、 ご容赦下さい |
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