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第32回「蠎」2004年5月12日


先月、木石さんは杏の里へ花見に来られ、
帰京後まもなく

夢うつつ杏の里に桃桜

と詠み
メ-ルを下さった。
そして暫く後に次のようなメ-ル

「夢うつつ」の句は「杏の里に桃桜」
が先に出来たもので、
上に何と付けたものかと思案しました。

恍惚感を表したかったのですが、
うまく出来ませんでした。
そこで「君想う」と付けてガ-ルフレンドへの
誕生プレゼント句にすることにしました。
句写としてビジュアルを付けて
いただけませんか?

君想う杏の里に桃桜」 木石

又、木石さんの女性泣かせが、と、
にやにやしながら片棒を担ぐ事にして、

桃源郷のイメ-ジの写真に句をあしらい、
ハガキを作り、お送りする前に、
その女性の事を尋ねると、
編集者であったが近々結婚をするので
仕事は最近やめている。

たまに一緒に飲む「蠎」(うわばみ)
の一匹であるとのことであった。
それを聞いて即席で

蠎の華燭に捧げん花あんず
(まむし)


と詠んで、メ-ルしたところ
蠎にマムシの句とは嬉しいお心づかいです。
ところで蠎は季語にはならぬのでしょうか?

この句をビジュアル化すると
どうなるか興味があります。

念のために申し添えれば、
杏の写真だけで
お茶を濁してもらっては困りますと、
メ-ルがきた。
同じ写真に、
この句だけ入れようと思っていたのに
釘を刺されては、考えざるを得ず
考えた末、下のハガキをでっち上げて、
「杏露酒」と一緒にお送りした次第。




出かける間際に宅急便が到着。
物々しい包装を解いたところ、
慰問袋ならぬ慰問箱であることが判りました。
ご苦心の「蠎の華燭」の葉書を拝見して
「愛染かつら」を口ずさんでいます。
ご配慮を感謝しつつ…(下村)

「蠎」(うわばみ) ①大蛇 ②大酒のみ



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