第38回「四国旅日記-Ⅰ」2004年6月3日
5月27日朝、足止めの電話もなく、 8時予定通リ出発。 篠ノ井から中央西線特急「しなの」に乗る。 15分ほどで左下に姨捨の棚田が見えてくる。 まだ田植え前の田んぼもちらほら。 春の華やいだ色彩はないが緑が美しい。 松本、塩尻を過ぎ西へ、木曽福島辺りから 木曽川の流れに沿って列車は走る。 「木曽川を道連れの旅・・・・・」 下五の良いことばが浮かばない。 試行錯誤している間にも景色は移り変わる。 木曽川と分かれてから、頭から追い払う。 名古屋から岡山までは新幹線。 岡山で「南風」に乗り換える。 ここからは初めて乗る路線である。 本四架橋を渡るのも当然初めてであるが、 車窓からの撮影は無理と諦め ゆっくり瀬戸内海の眺めを楽しむ。 四国に入り、丸亀、多度津を過ぎた辺りから、 徐々に長閑な田園風景に変わり、ほっとする。 琴平の少し手前辺りから、 麦作が目立ち、 既に刈り取られている畑もあるが 黄金色に輝いていた。 「旅先はすでに麦秋遍路行く」 今度はすんなり一句まとまった。 |
一泊目は、四国のヘソと言われている 大歩危峡の近く阿波池田に決めていた。 旅をする時、宿泊は殆どビジネスホテルである。 それは夕食が自分の自由になるからだ。 ホテルを出て、 ちょっと一杯飲めそうな店を探すのが楽しい。 阿波池田で、6時半頃駅前通りに出たが すでに殆どの店は閉まっていて、選ぶ余地が無い。 しかたなく一軒開いている飲み屋風の店に入る。 スキンヘッドの一見怖そうなおじさんであったが うちは、11時までやっているし、ご飯もあるよ と言ってくれたので夕食の保障はされ、一安心。 聞けば、名物のうどん屋などは、 朝は早く6時頃から開くが 夕方は5時頃には 閉まってしまうということであった。 生もの中心の店で これといって変わったものはなかったが、 〆鯖はことのほか美味でっあった。 飲みすぎることもなく店を出る。 明日は大歩危、小歩危辺りを歩く予定。 |
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