第42回「四国旅日記-Ⅳ」2004年6月15日
10年前から憧れていた四万十川の清流、 その河口に近い中村市にある「トンボ自然公園」 本当にはるばる来たという喜びと、旅館の予約、 レンタカ‐の手配、 運転すべてしてくださった友、Y嬢の心遣いに 感謝の気持ちいっぱいで車を降りると、 早速ハグロトンボが 歓迎してくれるように姿を見せた。 先ず全景を眺めると、小川が流れ、 スイレンの池が広々と広がり、 色とりどりのスイレンの花が咲き 岸辺にはアヤメの花、 まさにトンボの楽園といった印象を受けた。 そろそろと岸辺を歩きながら観察していると、 大きなギンヤンマが 池の上の縄張りを旋回している。 腹の部分の水色は眼が覚めるような美しさ、 しかしなかなか止まってはくれない。 岸辺の草にはショウジョウトンボ、 オオシオカラトンボ、キイトトンボ などが停まってくれる。 やはり環境保護されているだけあって 密度は高く 観察するにも、写真を撮るにもチャンス が多く得られ、すばらしい。 |
すいれんの池では、イトトンボ類が多く見られ 彼ら独特のポ-ズを見せてくれた(上の写真) オスはメスの首を尾端で挟み 連結して飛んでいるが、 止まる時はこんな形になる このポ-ズは今回絶対撮りたいと 狙っていたもので、 これが撮れただけでも満足している。 専門にしている昆虫の生態写真は、 先ず目的の昆虫に出会うことだけでも、 簡単なようで難しい、 更にその昆虫の特定の瞬間などは、 そう簡単に撮れるものではないので、 撮れたときの満足感は格別である。 この他のトンボや花など楽しく撮ったものを 別のペ-ジにまとめましたので ご覧になってください。 尚、この自然環境の中に 「四万十川学遊館」という施設があり、 四万十を中心にした淡水魚の水族館や 世界各地の昆虫の標本の展示室など、 なかなか充実していて楽しめました。 思いがけないのは、淡水水族館で、 かの有名なアマゾン川の巨大魚、 「ピラルク」に出会えたこと 嘗て作家、開高 健が アマゾンで釣り揚げ、 オ-パという著書で紹介していた魚です。 水槽のガラス越しですから、 なかなか思うようには撮れませんでしたが、 その写真も別ペ-ジでどうぞ。 トンボ自然公園はWWWF・J (財・世界自然保護基金日本委員会) が中心になって、 1985年から休耕田など、 トンボが棲むのに適した環境を 買い足し、買い足し 広げてきたようです。 現在も更に広げつつあるようです。 協力者を求めています。 詳しくは (http://www.gakuyukan.com/dragonfly/) (閉鎖されているようです) |
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