第48回「杏ジャム」2004年7月10日
完熟の杏を10キロ、 土曜日に買い込んだが、 三連荘のお客様、 すぐジャム造りにとりかかれず 月曜日に取り掛かった。 先ず冷水で洗う、半分に割り、 一つずつ種を取り、半分を8~10に切る つまり賽の目くらいに刻む、 大鍋に入れ砂糖をまぶし2~3時間置く。 砂糖は杏の6割~7割くらいでよいが、 最初にまぶす砂糖は その半量くらいにしておく 火を入れる。 焦げやすいので最初は中火以下、 砂糖が溶け、杏の水分が出てきて、 かなり水っぽくなってきたら少し強火にして 表面に浮くアクを 掬い取りながら煮詰めていく。 難しいことは何も無いが、 この暑さである。 冷蔵庫の後板すら 触れぬほどの暑さになっている その暑さの中2時間~3時間 とろ火ではあるがガスをつけて、 アクを取ったり時々は煮詰まり具合など 見なければならない、 これはもう、修行僧の 荒行みたいなものである。 しかし、暑い時は何をしなくても、 何をしても暑いので 腹を括ってしまえばさほどの事ではない 煮詰め加減は、 冷めると意外にとろみがつくので、 少し柔らかめで良いが、 柔らかすぎるとパンに付ける時に困る。 この辺りで残りの砂糖を追加する。 なべ底に焦げ付かぬよう 木杓子で底の方から良く混ぜる。 なれぬうちは 少し煮詰めすぎるくらいの方が 失敗は無い。 今回10キロのアンズは、 傷んだものと、種を取り除くと、 正味7キロほどになった(砂糖4.2キロ) 内径32センチ、深さ15センチ の大鍋八分目くらいの量、 煮詰めて出来上がりが 七分目くらいあった。 |
さてこの後の作業も結構大変。 250gくらい入るビンに分け入れ、軽く蓋をして、 鍋に入れ瓶の肩くらいまで水をいれ、 火を入れ、沸騰後15分、滅菌する。 取り出して蓋を強く締め瓶を 逆さにして置き、冷ます。 32センチの大鍋でも瓶は8個しか入らず すべて滅菌するのに6回を要した。 滅菌だけはしっかりやっておかないと 常温で保存できないので手を抜く事は出来ない。 後はラベルを貼れば完成。 春、イチゴジャムに始まり、アンズ、プラム、 プル-ン、リンゴ、これだけは毎年必ず造る 朝食が100%パン食なので 自家消費もかなりの量になるが、 都会に住む友人や、身内に送ったり 訪ねてくださるお客様へのお土産に、 毎年200~250瓶くらいは造る。 ジャム造りは、高校卒業後、 園芸試験場にいた時に覚え、 それ以後殆ど市販のものは 買った事が無いから、 50年は造っている。 特別難しい事はない、 手間と時間がかかるだけである。 すでに、次のプラムが3キロ控えている。 これも今日中には造らねばならない。 本当に暑くて大変だが、 煮詰めている間、 家中果物の良い香りが漂い 至福な気分を味わえる 色々な果実のジャムの中で、 アンズとプラムは適度に 酸味があり後味がさっぱりとして香りも良く、 一番の好みである。 その好みのアンズジャムト-スト。 我が家、定番の朝食。 |
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