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第61回「犬派と猫派」2004年8月17日


「犬」(トイプ-ドル)と
「猫」(アメリカンショ-トヘア-)
(パソコン画 藤井 醇)


私は、生き物は何でも好きで、
当然犬も猫も飼ったことがありますが、
どちらが、より好きかと聞かれれば
「犬」と答えるでしょう。

しかし世間では、かなりはっきりと、
「犬派」と「猫派」に分かれているようです。

「猫派」の言い分は、
「猫は犬のように飼い主に媚びない」
 「野性的」 だから好き。

「犬派」の言い分は、
「犬は最も賢い」 「飼い主に従順」 だから好き。

両派の言い分を要約すれば概ねこんなことである。
「媚びない」ということと「従順」ということは
凡そ正反対の性質であるから、「犬派」と「猫派」
の人が云い合いを始めたら妥協点はない。

「犬派」「猫派」の喧々諤々が始まると
そばでにやにやしながら聞いているが
これは、好きか嫌いか、
或いはどちらが、より好きか
の問題であるから、言い争う問題ではない。

という事は本人達も認識しているにも拘らず、
話はこの辺りへ行きがちである。
ここで、「犬派」が残ると、「猫が好きだって言う奴は、
どうも陰気なんだよなあ・・・・・」
「猫派」が残ると「あのシッポばかり振って媚びる犬が
好きな奴って、単にお人よしって云うか・・・だよなあ」

私がどちらかといえば「犬」を選ぶ理由を
もう少し具体的に言うと
犬は、人のいうことの凡そは理解し、訓練をすれば、
命令に対し、命令通りの行動が出来る。
単に役に立つ、たたないの問題ではなく、
つまり、理解しあえる点にある。

人と犬の相互理解を可能にしているのは、
犬の表現力の豊かさだと思う。
喜び・悲しみ・寂しさ・怒り・困惑・嫉妬など等、
全身を使って表現し、訴える能力がある。

この点は、「猫派」がどう贔屓目に見ても
「猫」より「犬」の方が上である。
これは、犬・猫の優劣ではなく、
それぞれの特質である。

人が、そのどちらを選ぶかは、確かにその人の
性格によるので、その人の性格の一部は判る。

逆にはじめて会った人を観察しながら、
「犬派」か「猫派」か推理するのも面白い。
あらためて自分は、本当に「犬派」か?「猫派」か?
と考えてみると、その何れでもない。

私は「馬派」である。
因みに、木石さん、兄ギャバンも「馬派」である。



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