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第62回「蟲二匹脱走」2004年8月20日

朝、パソコンの電源を入れ、メ-ルを見ると
木石さんからの、携帯俳句が届いていた。

「虫の音にナ-スコ-ルを聴く夜かな」

そして、「虫」は旧字にしたいところです
と添え書きがあった。

受信時間を見たら13日の真夜中の2時であった。
彼は11日から検査入院している。
入院二日目、日常の生活リズムと、病院のリズムは
大幅に違うので、眠れずにいるらしい。

詠まれた俳句の背景を想像していたら、
この句に充てる
「画像」(彼との間では「句写」と呼んでいる)が
瞬間に浮かんだ。早速その画像を探し出し、
下の「ハガキ」を作って送って差し上げた。


 

二日後、以下のメ-ルが届いた。

「虫の音」が届きました。
藤城清治の切り絵のような写真には驚きました。
あれは夜間撮影ですか?
写真の雰囲気が句の背景を説明しつくしており、
作者の強がりが透けて見えるようです。
早速、高野さんへの本の礼状に
利用させていただきました。
これも追加発注したいのですが。


お気に召していただけたようで、私も嬉しく
早速追加発注に応じ、10枚ほどハガキをプリント
それと、別に暑中見舞い用に依頼を受けていた 

「耳鳴りにしてはオシャレな蝉時雨」

のハガキ2パタ-ン
ついでに、「句集」用に、B5にレイアウトし直し、
プリントした「蟲の音」を一緒に送りました。

すると

葉書と句写を受けとりました。
「耳鳴り」の葉書、2パターンはそれぞれに良く、
どちらもアリかなと思っています。

句写(B5句集用)の虫が2匹逃げてしまいましたが、
校正ミスでしょうか。
それとも1匹の方がよろしいでしょうか。
病室を抜け出してメールしているところです。


「蟲の音・・・」のハガキは彼の注文通り「虫」を
旧字「蟲」にしたのですが「B5」では
うっかり「虫」のままで
プリントしてしまったという訳です。

それにしても「蟲」が「虫」になっているミスを
目ざとく見つけ
「虫が2匹逃げてしまいました」
と表現する木石さんのユ-モアに脱帽。

なお、「耳鳴りにしてはオシャレな蝉時雨」
のハガキも下にご披露しておきます。





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