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第76回「鹿の群れとの再会」2004年10月8日

「鹿の群れと再会」とタイトルにあれば、
当然前回(第57回)以上の画像が
得られたと思われがちだが
再会を果たしただけで画像は得られなかった。
なかなか野生は、
そう簡単に撮らしてはくれない。

当然前回以上の画像を得ようと、
前回より長いレンズを装着、
牧場へ向かったわけである。

育成牧場の牛達の姿は既に無い。
柵をくぐって入って行く。
あちこちにある牛の糞は乾いているが
鹿の糞は新しい。数も多い、
牛のいなくなった牧場を我が物顔に
のさばっているようだ。

北へなだらかな登り斜面がつづくが、
やがて斜面は西北へ下がっている。

下っている斜面が見える位置に
頭を出したとたんに
「キュ-ン」と一声啼いて逃げる3頭
踊るような美しい跳躍を見せた。
惚れ惚れと眺めるだけで、
シャッタ-へ指が行かない

北東への登り斜面には
7~8頭の群れが逃げて行った、
結局一回のシャッタ-も押すことなく
再会したのみであった。
アウトコ-ス低目を衝かれ手が出なかった
バッタ-みたいなものである。

鹿はいなくなってしまったが、
更に奥へ足を進めると
正面の高い木に、鷹らしき鳥を見つけ
とりあえず一枚撮る。いかにも遠い、
もう20歩程近付いてもう一枚。
さすがに眼の鋭い猛禽、
更に近付こうと思ったときは
既に飛び去っていた。




と言うわけで、左が限界でこれ以上は近づけない、
そこで右のようにトリミングして、
どの程度か試してみた。
これだけトリミングするとさすがに画像は荒れて
使用できない、種名が判断できる程度である。

これは、ノスリであることがはっきり判った。
バ-ドウォッチングの補助的な役は果たせるか。

ついでに、もう一組写真をご覧戴こう。



マクロレンズを付けていない時に、
コスモスにアサギマダラが来た、
しかたなく、18ミリ~70ミリで、撮った。

しかし慌ていて一番広角のまま、
ズ-ムアップせずシャッタ-を押してしまった。
それが左の写真。
撮った本人は知っているからみえるが、
チョウの姿など、全く見えないでしょう。
ところがトリミングして拡大してみて、
(右の写真)自分でもビックリしている。
かなりの拡大率である、
にもかかわらず結構見られる、

腕の自慢ではない、
レンズの性能の良さに驚いているのだ。

鹿の画像は得られなかったが、
再会はできたのでよしとする。
サイズは不満でも、しっかり撮っておけば、
ここまで拡大しても、Web上での使用ならば
充分耐えられると言う事がわかった。

これは今回の大きな収穫であった。



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