第77回「魚市場」2004年10月11日
今でこそ男性も、ス-パ-や、デパ-トの 生鮮食品売り場で堂々と買い物をしているが 20年位前まではかなり少なかったように思う。 私自身は、もっと前から、 生鮮食品売り場は大好きで、 買い物を恥ずかしいなどと思ったことがない。 おそらく魚などを見る眼が、 博物館で物を見るのと同じで おかずを選んでいる眼ではない。 それ以前に魚や、海老、蟹の形、 色彩の美しさに惹かれてしまっている。 であるから、 どうしても買い過ぎる傾向がある。 まあそれはともかく、こんな風景が好きだ。 |
友人北野さんが時々誘って連れって下さる 直江津(新潟県)の近くの市場である。 小さな市場であるが、 地元でしか手に入らぬ魚、 初めて見る魚など、売っているおばさんに 食べ方を聞いたり、値段の交渉をしたりする。 そのあたりも含めたものが 市場の楽しさである。 |
こんな楽しい物が見られることもある。 かなり大きな鮫で、推定、体長は 2~3メ-トルはありそうだった。 値段は付いていなかった。 鮫の消費量は日本が一番多いらしい。 多くは「はんぺん」や「ねりもの」で 知らないうちに食べているわけだが、 長野では昔から食しているから、 デパ-トの魚売り場で切り身は見られる 調べてみると、大根と煮たり、 「ぬた」で食べるようだ。 東京では食べる習慣がないので 母親が料理をしてくれなかった。 従って食べた事はない ただ、記憶といして、敗戦前後の、 貧しい魚屋の店頭には、 鮫とホッケしかなかったような気がする。 そんなイメ-ジしか持っていないので、 食欲がおきなかったが、 折をみて試食してみようと思う。 |
(戻る)
(EOF)