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第82回「しなの鉄道の客」
2004年10月30日


右の蛾は座席の背当てに止っている、
ウチスズメというスズメガの一種です。

左は電車の窓ぎわの上方にあるフックの上に
ちゃっかり乗り込むアシナガ蜂の一種。

顔しか見なかったので
はっきり断定は出来ませんが
多分フタモンアシナガバチだと思います。

長野新幹線ができ、
碓氷峠を登ってくる列車はなくなり、
「釜めし」で有名な「横川」と「軽井沢」は
バスになってしまい、廃線になってしまいました。
そして、軽井沢と篠ノ井間が
「しなの鉄道」になった。

この間には小諸市や上田市もある。

しかし、だいたいは、
畑や田んぼの中を走っているので、
しばしば珍客が乗り合わせ、
私は楽しい思いをしている。

私にとって、
たいていの虫は顔見知りであるから、
「やあやあ、寄寓ですなあ、どちらへ」とか
「しばらくお見かけしませんでしたね」などと、
挨拶をしてる。

しかし、殆どの客は虫に気付くと、追い払うか、
新聞、週刊誌などで叩くか、
中には逃げる女性もいる。

そんな中でカメラを向けてシャッタ-を
切るのはちょっと勇気もいることで、
撮れずに別れてしまうことも、しばしばある。

まあとにかく、
「虫」というのは、「虫けら」に始まり、
「虫唾が走る」、「虫の息」といったように
あまり良い事には使われないが、
まあそう嫌わないでいただきたい。
悪い奴ばかりではありません。

付き合うには、先ず
名前くらいは知らないといけませんね。
フルネ-ムでなくても、苗字程度でも。
戸籍謄本みたいな図鑑があり、家族の事、
親戚の事などの記載もあります。
性格、習性など、
詳しい記載のあるものもあります。

そのくらい知れば、結構面白い奴なんだ、とか、
まあ、ちょっと危険だけど
注意して付き合えば大丈夫とか、
判ってきます。

「虫」だけでなく、野草なども、
まず、名前を知る事から
親しみが生まれ、
お付き合いができるようになります。
こうしたお付き合いが増えると、
ほんとうに人生が豊になります。

バ-ドウォチングより身近で楽しいですよ。
手始めに、
アシナガ蜂の顔をもう少しはっきりと
ご覧になり今後お付き合いになりたい方は

こちらをクリックしてください。



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