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第310回『アイス・プラント』2009/5/29

今月中旬、宇治に住む友人が
絵画のグループ展を開いているので観に来て欲しいと
連絡してきたので観に行ったがここでは絵には触れない。

宇治に一泊して翌日、
彼女の友人河原先生の『塾』へお邪魔したが、
ここでは熟の事にも触れない。

河原先生が『アイス・プラント』という植物を
育てていらして見せてくださった。
初めて聞く植物名であった。勿論見るのも初めて。
播種して二、三週間であろうか、葉っぱが7〜8枚。
葉裏や茎にキラキラ光る氷の粒のようなものが着いている。

生でサラダや、いためて食べられるということを聞き
大いに興味を引かれ、帰って直ぐ
ネットで調べて、注文をして種が来るのを待っていた。

一昨日長野の東急デパートの野菜売り場を見ていると、
なんと『アイス・プラント』が出ているではないか。
一足お先に先ず試食をしてみたいと購入したのが下の写真。


肉厚の葉っぱでご覧のように
キラキラ輝いていて、涼しげでもある。
原産は北アフリカだそうで、
買った商品は栽培が「イタリア」と記してあった。

食いしん坊な二人は早速つまんで
そのまま試食してみて先ず感動、驚きであった。
肉厚の葉っぱは柔らかいのに食感は、しゃきしゃき、
というか、さくさくと云うが曰く云いがたい

初めての食感、そして、ほどほどの塩分と酸味がある。
茎はやや硬いのかなあと思いながら口にしたが
茎の食感は更に素晴らしい。
これなら、下手なドレッシングなど、何も不用である。

今日はもう一度長野まで買いに行き、2パック買って
1パックは「ひとミュージアム」の館長に進呈。
とても、好評であった。
やはり天然の塩分、酸味がほどほどで、
食感が素晴らしいという感想であった。

夕食には、彩を楽しみたいと、
カラーピーマン・包菜・プチトマト・レッドキャベツの芽と
一緒のサラダを作ってみた。

食には色彩も大切な要素だ。更に美味しかった。


一昨日帰って来たときに、
郵便受けに種が届いていた。

説明をよく見ると播種は2〜3月頃としてあったが、
信州では室内でも夜はかなり冷え込むので
温度管理をしないと無理かもしれないと思い、
挿し木をしたらどうかと考え付いたので
二本、コップの水に数日入れてから刺してみるつもりだ。

挿し木、挿し芽、いずれも数日水に入れ
(理想的には流れ水がよい)つけてから鉢に植えれば
たいていの植物は活着まちがいない。
期待しよう。下は挿し木の準備。




第309回『アワフキ』2009/5/19

野山を歩く絶好のシーズンである。
殆どの人は子供の頃、或いは大人になってからでも、
野山や原っぱを歩いた経験がる。
そして、多くの人は下の写真のような物を見たことがあるだろう。


しかし、このアワの正体は何か、
具体的に知っている人は比較的少ないと思われる。

私も初めてみたのは、疎開をしてきた年だと記憶している。
ワラビ折りか何かで野山を歩いていて
見つけたのであろう。

小学校5年生の時で、誰も知識は無く、
誰かが「蛇のつばだ」と言った。
そういわれると何となく薄気味悪く触る気にもならず、
解明しようとも思わずに過ごしていた。

当時は子供向けの昆虫図鑑などない
時代であったから、調べる術も無かった。
おそらく高校で生物班に入って図鑑などを
見るようになってから正体を知ったのであろう。

それまで、この「アワ」が、昆虫と関係があるなどと
思ってもいなかったから興味の対象外であった。

これは「アワフキ」と名付けられている昆虫の幼虫が、
アワを分泌し、アワの中に隠れているのだ。
知ってからは平気で触るようになったが、
それでも、ぬるぬるしていて感触はよろしくない。

アワフキの仲間は日本だけでも
凡そ100種ほどいると言われている。
セミに近い親戚と思っていただいてよいが
皆1センチ前後の小さな虫である。
草の汁を吸い成長し、排泄物を泡状に分泌する。

昨日、近所の知人から里蕗を頂いた。
その茎についていたのが下の幼虫


体長は5mmほどでパンダ柄の可愛らしい奴だ。
種名は調べたが不明。
翅がないので幼虫と判るが、
おそらくもう一度脱皮して翅を持った成虫になる。
成虫に関して写真を探したが一種しか見つからず、
不本意だがその写真を載せます。
種名は「トゲアワフキ」頭がトゲのように尖っています


野山で泡を見つけたら泡をそっとどかしてみてください。
幼虫がみられます。




第308回『まほろばニュース掲載分から』
2009/5/12

カメラ散歩 昆虫の世界こちら→第5回

春といえば花見、花見といえば「桜」
というのが一般的だが、私は毎年「杏」である。
桜ほど、これ見よがしな派手さがなく好もしい。

杏の里で保存樹に指定されている樹高が
十米を超すような古木には風格がある。

梅、杏に始まり一斉に咲き競う花に追われるような
慌しさだが、それは昆虫の季節到来でもある。

草むらではテントウムシが活動し始めた。
漢字では「天道虫」太陽神を表す。
英語圏ではハッピービートル、或いはレディーバード、
いずれも好感を持たれている
呼び名で親しまれているようだ。


二十種ほどのグループであるが、
概ね黒地に赤い斑紋か、赤地に黒か白の斑紋である。

皆さんの身近でよく見られるものは2〜3種程度であるが、
最も多いナミテントウは、斑紋に変化が多い。
基本的には、黒地に紅い紋、
赤地に黒の紋のバリエイションであるが
斑紋の形も数もさまざまで
とても一種とは思えないほどの変化がある。
おそらく一般では別種と思われているにちがいない。


まあ、それはともかく、なんとも可愛らしい存在で、
見ていると何故かほっとするものがある。
テントウムシ科の中には、ナス科、ウリ科の 作物の葉を食害する、
ニジュウヤホシテントウ、トホシテントウがいるが、
農薬の徹底した洗礼で最近では非常に少なくなった。

去年まで無農薬で、6年間、菜園をつくっていたが、
両種は一匹も見ることがなかった。
結構なことだが同時に、多くの益する昆虫も
失っているという事にも思いを致さねばなるまい。






第307回『ニコニコ・コンサ−ト(第7回)』
2009/5/5
ニコニコ・コンサートは川中島地区にある
障害者施設「エコーン・ファミリー」が行っている。

作年から『ひとミュージアム』で開かれるようになった。

昨年11月に行われた第6回に初めて知り、
聞かせて頂きながら写真を撮り、
マット紙にレイアウト、組み写真として数枚に纏め、
記念に施設の皆さんにお贈りした。

今年、第7回は先日五月2日に行われた。
今年もお誘いを受けていたので参加させていただいた。
『ひとミュージアム』はグランドピアノも備えられているし、
版画が常設展示された立派な空間である。
芝生の美しい庭まで全てを使わせていただいて、
明るく楽しい時間を皆で過ごした。

ハンデを負った人、サポ−トしている職員、
親達を交えた大変暖かな雰囲気のコンサートである。
多才な能力をそれぞれが発揮してることに
ほんとうに驚き、感動を味わった。
童話「おおきなかぶ」紙芝居 ケ−ナ奏者を招いて
ピアノ演奏 エレキギター演奏
間で楽しいお茶会 童話「おりこうねこ」の作品
エリーゼのためにを弾き終り自信満々のポ−ズ フィナ-レは全員で合唱

楽器の演奏、歌、踊り、自作の紙芝居、
大きな作品を使った童話の読み聞かせなどなど
いずれも明るく楽しい発表会で、
一緒に楽しませてもらいました。
みんなの活躍を紹介させてもらいました。ありがとう!



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