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第223回「俳号 結石」
2007年3月7日

前回久々に木石さんのメ−ルに登場してもらったので、
ここで木石さんの近況を報告
木石さんが難病「ALS」を患っていることは
ご存知の方はご存知ですが
「筋萎縮性側索硬化症」という難病。
本人曰く「戒名」のような長い名前の病気である。

上京した折に必ずではないが逢っていたもう一人の友人は、
ALSと判明して3ヶ月で亡くなってしまった。
そういう恐ろしい病気であるが、幸い木石さんは難病の方が、
木石さんを攻め倦んでいる状態である。

彼は難病と闘うとか、難病を克服するとか
そんな悲壮な姿勢は見せない。
どう見ても「ALS」と仲良く共存、
もっといえば楽しんでいるようにみえる。

そんな木石さんにこの正月、俳句の弟子入りをして、
「結石」という俳号を頂いた。
正月早々持病の尿管結石の痛みらしきに襲われて、

「細き道結石(いし)ぞ詰まりて苦吟する」


と戯れ句をメ−ルしたところ

「結石の痛みは痛み今朝の雪」


と立派な句が返ってきた。

もうだいぶ以前から拙句の
添削をしていただいてはいたが、
今回のやり取りの後改めて「木石」さんに弟子入りをしたので
「結石」となったわけである。

病名「結石」をそのまま俳号に使うというのも可笑しい。
木石さんのように長い病名は無理である。

今までの「閑虫」は字面そのまま閑な虫と云う意味でつけたが、
考えてみれば閑な昆虫などはおらず
昆虫に叱られそうな名である。
しかし長年使ってきた俳号でもあるので両方使うことにした。

以上が俳号「結石」を使うようになったいきさつである。

今回は木石さんの近況、
まあまあお元気と云う報告でもあるから
前回東京でお会いした時の写真を載せようと思ったが
それでは芸がないので大急ぎで描いてみた。

ちょっと年寄りっぽく描けてしまったが、
やっかみからかもしれない。
連れて現れた若いご婦人も描こうとしたが
紙幅が足りず顔が半分になってしまった。
お披露目できなくてまことに残念である。

尚、画像をクリックすると28回でご紹介した
木石さんの画像が見られます。




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